5th SINGLE「バタフライ・エフェクト」ライナーノーツ
エルゴ領域

人間は脆く、弱い。
目標とする場所に辿りつくことが出来なかったときに過去を振り返って「あの時ああしていれば/ああしていなかったら、結果は違ったかもしれない」と嘆く。だが人生にタラレバはない。その時にその選択をしたのはその時の自分であり、すべては自分の責任である。
そうやって人間は自分の選択に少しずつ逃げ道を作ってしまう生き物だ。

今作で最も激しくライヴ映えしそうな「エルゴ領域」はそんな自分の弱さを断ち切るような強い決意を歌った曲になっている。

彼らの決意は至ってシンプル。「俺たちはもう逃げない。」ただそれだけだ。
過去との決別、現在の葛藤、そしてその先の未来を自らの手で掴み取るための決意。
最後に後悔しないために、逃げないために、逃げ道になりそうなものをひとつずつ削ぎ落とし、自分たちをギリギリまで追い込むことをCLØWDは選んだのだ。本当の意味での「終わり良ければすべて良し」な人生にする為には、これ以上必要のない後悔はしないほうがいい。「バタフライ・エフェクト」に「無限の分岐点 右左どちらを選ぶ?」という歌詞があるが、何かを選ぶとき、もう一方を捨てるということであり、人生の数ある分岐点のひとつひとつが運命の分かれ道と思って選ばなければいけない。そこにしっかりと責任を持って選べば、もし間違った道を選んだとしてもあの時の自分が自信を持って選んだ道だから後悔はないと言えるはずだ。そうやって自分の人生と、毎日と逃げずに向き合っていく覚悟がこの曲の思ったままに吐き出し、書き殴ったような歌詞に込められていると感じた。

シングル一枚の中で、後ろ向きだった意識が遥か先まで見据えるようになっているのはドラマティックであるし、とてもリアルなものに感じる。自分たちの描く未来予想図を少しのズレもなく掴んでやろうとストイックに音を鳴らすCLØWDは今とてつもなく強い。


文・小崎恒平


2017/4/12(水)発売
5th SINGLE「バタフライ・エフェクト」【通常盤】収録
「エルゴ領域」

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