5th SINGLE「バタフライ・エフェクト」ライナーノーツ
バタフライ・エフェクト

「終わりよければ全てよし」という諺を知らない日本人はいないだろう。
これはご存知の通り、物事は最後の結果がとても大切であり、初めのきっかけや途中の経過は問題ではない、という意味である。遅かれ早かれ人はいずれ死ぬ。この諺を人生に置き換えると、最期の瞬間に心残りなく、笑って死ぬことが出来ればその人の人生は幸せだったということだ。では、果たして後悔なく死ぬ人などいるのだろうか。おそらくそんな人はいない。人間誰しもこれまでの人生で後悔の一つや二つは必ずあるし、その後悔が抜けない棘のように胸に刺さったままチクチクと痛む人もいるはずだ。ただ、その後悔を引きずるのでなく、ポジティブに捉えることはできる。

前置きが長くなってしまったが「バタフライ・エフェクト」はそんな誰しもが持つ消えることのない傷との向き合い方をCLØWDが自分たちの身を以て教えてくれる曲だ。

過去は変えることが出来ないし、してしまったことはもう戻らない。でも、未来は変えることが出来る。「未来の操縦権は残っているだろ」の歌詞の通り、未来は自分の手で何色にでも染めることが出来るのだ。話を戻すと「終わり良ければ全てよし」の本質は最後がよければあとはどうでもいいということではなく、最後がよければその間にあった悲しいことや辛いことにも価値を見出すことが出来るということではないだろうか。たしかに回り道になったかもしれない、ただその回り道の道中に出会ったものや人のひとつひとつが今のあなたを形成していること、その道程でなければ出会うことのなかったものが確実にあるということ、あなたの人生はあなた以外の他の誰も歩くことが出来ないことに胸を張っていいんだよと、自らの未来を自らの手で切り拓いてきたCLØWDだからこそ歌える曲だと感じた。

また、「前向きになろうとしてるのに前がわからなくたって」という一節に対して「進メヨ人生」と続けたのが少し意地悪だがとても彼ららしいなと思った。前々作「Tomorrowland」で「追い風か向かい風か、見る方次第さ」と歌ったバンドだ。前向きになりたいと思った瞬間からあなたが向いている方向こそが前であり、あなたの進むべき方向なのだということなのだろう。


文・小崎恒平


2017/4/12(水)発売
5th SINGLE「バタフライ・エフェクト」【初回生産限定盤A】【初回生産限定盤B】【通常盤】収録
「バタフライ・エフェクト」

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